首相「読売熟読を」撤回せず 蓮舫氏、参院委で追及

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017050902000264.html

　参院予算委員会は九日午後、安倍晋三首相と関係閣僚が出席して「安倍内閣の基本姿勢」をテーマに集中審議を行った。首相が八日の衆院予算委で自身の改憲提案について「読売新聞を熟読してほしい」と述べて具体的な答弁を避けたことに対し、民進党の蓮舫代表が「立法府軽視で到底容認できない」と発言の撤回を求めた。首相は「首相としてこの場に立っている。自民党総裁として、一政党の考えを披歴するべきではない」と応じなかった。

　首相は「私の責任のもとに党内の議論を加速し、（衆参両院の）憲法審査会への提案をいかに苦しくともまとめ上げる」と強調。同時に「一方が追及するだけ、批判するだけのテーマではない」と与野党の対立構図から離れて議論を行うべきだとの考えを示した。その上で、蓮舫氏に「しっかり代表として（党内を）まとめ立派な提案をしていただきたい」と促した。